補い合い、仲間と一緒に乗り越えるわたしたち。区区でいいのだ、わたしたち。

大変なことを、どうやって乗り越えてきたんですか?と訊かれることがある。
これでいいんだ、と肩の荷が下りるまでに、正直2~3年はかかるでしょう。
数年経っていろいろできるようになったらなったで、まだまだできないことがあるって落ち込んで。その都度、それでいいんだと、自分を認めながら仕事を続ける。
仕事って、「それぞれに役割があって、チームでできればいいんだ」と折り合いがつくと、自分の役割を見出すことができて、仕事が楽しくなる。それを知るために、1年目や2年目があると思う。

大仕事が続けられなくなってしまうかどうかは、周囲の支えがあるかどうか。
「できない」「しんどい」「嫌だ」とは言いにくい。でもそれを言ったからといって職場を追い出されるわけでもない。周りがしんどさをわかってくれるだけでも、全然ちがう。
あるいは、「人間関係が良好でないといけないわけではない」って割り切ってみたらどうでしょう。どうしても合わない人がいたら、距離を置いたり環境を変えてもらったり、組織の一員として働く中では離職以外の選択肢もたくさんある。

失敗も恥ずかしいと思わず、「ここに問題があります」と伝えることで、チームでの課題として、一緒に対応を考えればいいのです。
乗り越え方は、いろいろあります。

「京都の福祉職場の魅力発信プロジェクト」きょうとフクシのシラセBRIDGEは、わたしたち、京都の上位認証法人で働く職員らで企画しています。
こうやっていろんな方に福祉の仕事について、そしてそこで働く職員について、その日々について、発信する役割を担っています。

たとえば、完璧に見える先輩にだって、苦手なこともあるんですよ。ほかの人が苦手を補っているから、その先輩の得意なところを発揮できている、ということもたくさんある。
自分の得意・不得意と業務の割り振りが合わなくても、「できないから、どうやってその不得意を埋める?」と発想を転換して、周りの人と一緒にやってみればいい。

それに、利用者さんとのかかわりそのものが実は、仕事の中で感じる大変なことを乗り越える力になる。
例えば相手のためを考えての支援も、それが本当に一番良いことなのかどうかは、誰にも分らない。
それでも、いつか相手に「良かった」と思ってもらえたらいいな、と思いながら、みんなで日々、地道に取り組んでいる。

自分一人で完璧なのではなくて、人を頼って、補い合いながら、わたしたちは福祉の仕事をしています。

Inside story!実は多いぞ?!職場結婚

ふと話題になって確認したら、職場結婚される方も結構いらっしゃるとのこと。そうなんだ?!/多いところでは、1施設に5組の夫婦がいらっしゃるところも!子どもさんも一緒に撮った集合写真は、まるで大家族のよう。/同じ職場に同じ苗字の人が二人いることになると、例えば電話を回すときに「どっちの○○さん?」となるのはあるある。/シフト表をよーく見てみると、一緒に休みを取っている日があるような…?なぜかしら…?シフトを見る目が変わりますよ(笑)/福祉は収入が気になって家庭を持てないのでは?と思っている人もいるかも。でも、安定して仕事があるし、子どもを何人も育てたり、家を買ったり、しっかりライフプランを立てられますよ。/出産後復帰や育児休業に関しても、制度が整っているだけでなく、その制度を活用しやすい仕組みや雰囲気づくりに力を入れている法人も増えています。さらに、男性の育休も取りやすくなってきましたしね。

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